進路を国内基本路線とする花巻東(岩手)菊池雄星投手(3年)とメジャー球団との面談は、5球団程度になる見通しになった。14日、国内球団、大リーグすべての面談日程が発表される。花巻東・流石裕之部長は13日、花巻市内の同校で「全部で15球団とか、もう少しぐらい」と説明した。甲子園、国体など大リーグ10球団以上が視察に訪れていたが、その半数程度が学校に訪れることになりそうだ。

 国内球団とは16、17日の2日間に分けて全球団と面談する見込み。週明け19日から大リーグ球団との面談が本格化するがジャイアンツ、メッツ、ドジャース、ヤンキース、レンジャーズ、マリナーズ、インディアンスなどが関心を示している。

 この日、菊池はテレビの合同取材に応じ、トイレ掃除や練習など、いつも通りの日常を公開した。16日以降、周囲も勧める国内を基本路線として、各球団の話を聞いていくことになる。面談は各球団1回で、国内、大リーグとも時間は30分で統一。面談終了は「22日ぐらい」(流石部長)の予定で、日本のドラフトは29日に迫る。流石部長は「その前に決める予定です。最終的には菊池が決断します。私たちはご迷惑を掛けないように、すべて平等という考えでやっていきます」と話した。

 NPBが日本高野連を通して要請した、会談への菊池同席も正式に決定した。01年に日米10球団と面談した日南学園・寺原(現横浜)を上回る史上最多の争奪戦がまもなく始まる。