PL学園・吉川大幾、勧野甲輝内野手(2年)のドラフト候補コンビは来春、新守備位置で勝負する。強肩俊足の中堅手だった吉川は遊撃、投手兼左翼手だった「清原2世」勧野は一塁。強打を兼ね備えた大型内野手に生まれ変わる。

 吉川は今夏の大阪大会で大先輩の清原和博内野手(元オリックス)の2年時を上回る5本塁打を放ち、甲子園大会2回戦・県岐阜商戦での中堅へのアーチで高校生野手トップの打力を印象づけた。下半身の強化で脚力も増した。50メートル走は6秒0。30メートル走は計器による計測で3秒91をたたき出し、測定担当者から「全国でもトップクラス」と太鼓判を押された。主将としても強豪の先頭に立つ。

 1年夏から4番に座った勧野は2年夏、不振でベンチを外れた。秋も公式戦1本塁打と完全復活はまだだが、打力は全国レベル。「どんな投手に対しても広角に打てる打者」という理想を追い、テレビで見た花巻東・菊池雄星(西武)の速球をイメージしながら持ち前の打力を高める。【堀まどか】