<日米親善野球:東京選抜7-3米国選抜(第1試合)、東京選抜10-1米国選抜(第2試合)>◇19日◇内海・島岡ボールパーク

 今秋ドラフト上位候補の最速149キロ右腕、足立学園(東京)・吉本祥二投手(3年)が能力の高さをアピールした。

 親善野球の東京選抜-米国選抜戦の第2試合で先発し、3回1安打4三振で無失点。最速はソフトバンクのスピードガンで148キロを計測した。日米11球団33人のスカウトが視察したが、ソフトバンク宮田スカウト部長補佐は「今日は調子が良くないけど、悪いなりの投球ができた。素材は抜群。鍛えがいもある」と評価した。阪神葛西スカウトは「柔らかさと強さがある。直球もまだスピードが出る」と言えば、ロッテ新里スカウトも「(130キロ台の)フォークもいい。順調に伸びているし、まだ伸びる」と、多くの球団が将来性に期待を寄せる。

 上体のぶれが少ない端正なフォーム。低めにグラブを引いたフィニッシュは、吉本がフォームを参考にしたという日本ハム・ダルビッシュに似る。“下町のダル”とも言われ「(ダルビッシュは)うれしいけど、下町はあまりうれしくない。(夏は)150キロを出したいですね」と笑った。