<秋季高校野球青森大会:弘前学院聖愛7-0むつ工>◇15日◇1回戦◇八戸市長根公園野球場

 春夏連続準優勝の弘前学院聖愛がむつ工を7回コールドで下し、2回戦進出を決めた。1年生右腕の外川和史が5安打無四球12奪三振に抑え、公式戦初完封を飾った。

 ルーキー外川が快投を演じた。鋭いカーブ、スライダーを武器に毎回の12奪三振。走者も出したが三振で要所を締めた。「高めに浮いた球を打たれたが、全体としてテンポよく投げることができた」と外川。5番の打席では3打数1安打。初回に犠飛でチーム2点目、1打点を挙げた。

 外川は平川市・平賀東中3年の昨年、全国中学大会に出場した。今春弘前学院聖愛に進み、今秋弘前地区予選の弘前実戦で高校公式戦デビュー。見事白星を飾った。練習試合でも負けはなく、今月初めの北海道遠征では白樺学園との練習試合で4安打完封した。

 1試合の奪三振はこの日の12が最多。「自分は打たせて取るタイプ。今日は変化球の低めへのコントロールがよく、12個も取れた」と自己分析した。目標は?

 の問いに「まだウエートトレーニングをやっていない。冬の間みっちりやって体をつくりたい」と長期的展望を披露。1年生とは思えない落ち着きぶりだ。

 弘前学院聖愛は夏の決勝で光星学院に3-5で健闘。今度こそ甲子園を目指す。夏を経験したエース小野憲生(2年)に加え、外川が登場。東北大会、センバツへ向け強力兵器出現だ。【北村宏平】

 ◆外川和史(そとかわ・かずふみ)1996年(平8)4月4日、青森県平川市生まれ。広船小1年から野球を始めた。平賀東中ではエース・4番で県大会優勝、東北大会2位で全国中学大会に出場。家族は祖父母、両親、兄2人。177センチ、75キロ。右投げ右打ち。血液型O。