プロ野球界にも“石川りょう”が誕生するかもしれない。高校通算22本塁打の帝京・石川亮捕手(3年)が1日、プロ志望届提出の意向を示した。「可能性が低いのは分かっています。どこでもいいので、信じています」。今夏の東東京大会5回戦で修徳に敗戦後も、1日も休むことなく練習を続けた。

 周囲からの遊びの誘いも断り、自宅で木製バットを手に最低2時間は素振りをした。「日本代表メンバーとかは嫌でも野球をやっているわけなんで、自分はやり続けないと上にはいけない」と、同世代のライバルを強く意識した。前田三夫監督(64)は「しっかりと話しました。厳しい世界と本人も分かっているのでしょう」と話した。この日は新チームの公式戦初戦となる、秋季大会1次予選の1回戦があり、学習院に7-0と7回コールド勝ちした。