昨夏の甲子園優勝投手、前橋育英(群馬)のドラフト1位候補、高橋光成投手(3年)が登板せずに初戦敗退した。春季高校野球群馬大会が12日、開幕。前橋育英は桐生球場で行われた樹徳戦で、7回コールド0-8で敗れた。高橋は今年1月、バント練習中に右手親指の付け根を骨折。キャッチボール再開が3月で「本格的なピッチングは1~2週間前からです」と、万全な状態ではなかった。

 ネット裏には7球団のスカウトが集まった。オフの練習で、体重は6キロ増の88キロになった。すでに練習試合などでは最長2イニング、4試合登板している。荒井直樹監督(49)は「展開次第ではいかそうと思った」と、4回からブルペンに入ったが出番はなかった。昨秋の県大会に続く初戦敗退に、高橋は「自分が投げたら勝てたと思っている。投げられない方が悔しいです。夏は初戦から投げて、また甲子園に行くという気持ち」と言った。