横浜・筒香(つつごう)嘉智内野手(3年)が27日、同校グラウンドで行われた東海大浦安(千葉)との練習試合で、高校通算62号を放った。

 2週間ぶりに「ハマのゴジラ」こと、横浜のドラフト1位候補筒香が火を噴いた。

 2点リードの2回裏2死一、三塁で迎えた第2打席、カウント0-1から外角低めのスライダーをとらえる。推定飛距離125メートルの3ランを中堅やや右に突き刺した。不調時は体が開きがちだが、外角球を踏み込んではじき返した。「ホームランを狙って打っているわけじゃない。でも出たときはやっぱりうれしい。ホームランのときは体が開かなかった」と振り返る顔に笑みはなかった。疲労とフォームの乱れから「この1週間不調だった」と明かす。感覚を取り戻すため、好調時のフォームをビデオで確認し、素振りを繰り返した。また3種類のバットを体調によって使い分けるが、910グラムの軽いタイプで結果を出した。

 渡辺元智監督(64)は、「ここのところタイミングが合わず、外側からバットが出てた。その中で、2試合目のホームランは(復調へ向け)大きかったのでは」とほほ笑んだ。プロ注目の長距離砲が7月15日の初戦に向けて、微調整を重ねている。