<高校野球大阪大会>◇20日◇2回戦

 公立の雄に新戦力だ。箕面東の浜田一輝投手(1年)が豊島戦に先発し、2試合連続の無失点勝利。最速138キロの直球を武器に、7回5安打無失点10奪三振の好投を見せ、7回コールド8-0で勝利した。

 1年生ながら堂々としたマウンドさばきは、2度目の夏だからだ。昨夏は京都翔英で1年生ながらベンチ入り。3回戦の立命館宇治戦では先発で登板した。「できれば翔英で続けて、当時の3年生に恩返ししたかった」と話すが、諸事情で退学。今春、箕面東に入学した。空白の半年間は、再びマウンドに立つ日を目指し、1人でトレーニングを続けてきた。

 大会前にエース穴田真規(2年)がひじを故障し、背番号3が急きょ「エース格」となった。長谷至康監督(55)が「来年も楽しみな投手」という素材。「目立ちたがり屋なので」という左腕が公立旋風に導く。【鎌田真一郎】