試合前、元同僚でロイヤルズ・マルドナド(左)と再会し、ハグするエンゼルス大谷(撮影・菅敏)
試合前、元同僚でロイヤルズ・マルドナド(左)と再会し、ハグするエンゼルス大谷(撮影・菅敏)

2人は、本当にうれしそうだった。エンゼルス大谷翔平投手(24)が17日(日本時間18日)、仲良しの元女房役、ロイヤルズのマルドナド捕手とエンゼルスタジアムで再会。試合前、フィールド上にいた同捕手の元へ駆け寄ってハグし、満面の笑みでじゃれあった。「楽しく話せました。久しぶりに会えて良かった」。

メジャー1年目の昨年、エ軍でバッテリーを組み、息ピッタリのコンビだった。7月末にアストロズに移籍した際、大谷は「たくさん勉強させてもらった」としみじみ言った。今でも気にかけてくれている存在に「うれしいですね、友達として」と気持ちを隠さなかった。

記者は、大谷が慕うマルドナドの人柄に触れたことがある。今年、所属先が正式決定したのはキャンプ終盤の3月11日。気になっていただけに「おめでとう」と伝えたかった。翌日、ロイヤルズのキャンプ地アリゾナ州サプライズへ急行。クラブハウスで目が合うと、「ヘーイ! 元気か?」と喜び、握手してきた。大谷だろうが、いち日本人メディアだろうが、変わらぬ温かさで迎えてくれた。

ドスの利いた声、鋭い眼光。一見、怖そうでもあるが、プエルトリコ出身らしいおおらかさがある。無意識のうちにでも、自分と通じる根っこを感じたのだろう。大谷は「相変わらず、よくしゃべるなと思った」とクスッと笑った。世界の猛者が集う場所で生まれた縁。親友から元気をもらって前進する。【MLB担当=斎藤庸裕】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「ノブ斎藤のfrom U.S.A」)

試合前、元同僚でロイヤルズ・マルドナド(右)とじゃれ合うエンゼルス大谷(撮影・菅敏)
試合前、元同僚でロイヤルズ・マルドナド(右)とじゃれ合うエンゼルス大谷(撮影・菅敏)