メジャーの今ポストシーズンの選手分配金が、このほど発表されました。その結果、世界一に輝いたレッドソックスの場合、フルシェア(均等分配の全額)に該当する選手、スタッフ66人に対し、1人あたり41万6838ドル(約4590万円)が支給されることになります。
メジャーのポストシーズンでは、ワイルドカード試合の入場料売り上げの50%、地区シリーズでは第3戦まで、リーグ優勝決定戦、ワールドシリーズでは第4戦までの60%が、選手分配金としてプールされます。今年は、人気球団が勝ち進んだこともあり、史上最多となる総額100億円を超えました。それでも、レッドソックスの分配金が、昨年世界一アストロズの約5000万円を下回ったのは、フルシェアの人数が異なった(アストロズは60人)ためです。このほか、各チーム内の規定で、フルシェア以外のスタッフにも別途でボーナスが支給されるなど、手厚い報奨制度が確立しています。
ちなみに、レッドソックス以外の進出チームは…。
【ワールドシリーズ】
ドジャース 2970万円
【リーグ優勝決定戦】
アストロズ 1780万円
ブルワーズ 1410万円
【地区シリーズ】
ヤンキース 495万円
ブレーブス 465万円
ロッキーズ 464万円
インディアンス 426万円
【ワイルドカード試合】
アスレチックス 227万円
カブス 185万円
選手の平均年俸(今季開幕時)が約452万ドル(約5億円)で、130人が年俸1000万ドル(約11億円)を稼ぐリッチな世界ですから、分配金が高額になるのも当然です。ただ、基本的に「お金に困っていない」高所得選手にすれば、分配金はあくまでも二の次。それより欲しいものが、世界一のチャンピオンリングというわけです。
ちなみに、日本シリーズの分配金は、勝者が300万円前後です。メジャーの金額と比較すると、思わずため息が出るかもしれませんが、「あくまでも二の次」ということで…。【四竈衛】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「四竈衛のメジャー徒然日記」)