今月8日(日本時間9日)、米フロリダ州オーランドでオフシーズン最大のイベント「ウインターミーティング」が開幕。例年、オフの移籍交渉が活発化します。
今オフ、ポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指すヤクルト村上宗隆、巨人岡本和真両内野手、西武今井達也投手の日本選手3人とともに、最大の注目はワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースの戦力補強です。
今オフのドジャースは、クレイトン・カーショー引退など、主力4選手との契約が終了。それによって、約8700万ドル(約135億円)の資金ができて、例年と同じく積極的な戦力補強が期待されます。
ただし、今回日本人選手の獲得はなさそうです。なぜなら、先発投手陣はエース山本由伸、大谷翔平両投手らを筆頭に質量とも豊富。また、フレディ・フリーマン一塁手との契約を2年残し、マックス・マンシー三塁手とも来季契約オプションを行使。どのポジションも必要性がないからです。
そんな中、オフの最重要課題はリリーフ投手陣です。というのも、今年ナ・リーグ11位の救援防御率4.27と低迷。さらにリーグ3番目に多い与四球、同じく4番目に多い被本塁打をマーク。これを改善しない限り、チームの3連覇はないからです。
すでにメッツからFAで最優秀救援投手に輝くエドウィン・ディアス、パドレスからFAのロベルト・スアレス(元阪神)らが獲得候補に上がっています。いずれもクローザーとして高い奪三振率を誇り、なおかつ与四球と被本塁打数が少ない投手です。それが新クローザー獲得の決め手と言えそうです。
次に外野手も重要な補強ポイントです。そのカギは年齢的な若さと三振の少なさ、それにスピードと守備力です。なぜなら、主力選手ほぼ全員が30歳以上となり、強打者が多い分、三振も増加。チームの伝統であるスピードが影を潜め、直近3年間ゴールドグラブ賞が1人もいないからです。
そこでFA市場最大の注目選手である元カブスのカイル・タッカー、元ヤンキースのコディ・ベリンジャーといった大物外野手の名前が浮上しました。その一方でオフシーズンに入って早々、ガーディアンズから日系3世のスティーブン・クワン外野手をトレードで獲得? といううわさも出ました。
あの「テッド・ウイリアムズの再来」とも呼ばれるタッカーは28歳と若く、パワーとスピードを兼ね備え、22年アストロズ時代にゴールドグラブ賞を受賞。
また、元々ドジャースに在籍したベリンジャーは30歳になりましたが、近年著しく三振が減り、19年ゴールドグラブ賞の受賞歴もあります。
「ベイビーイチロー」の異名を持つクワンも28歳と若く、22年デビューから116球連続空振りなしと、卓越したコンタクト能力の持ち主です。さらにメジャー1年目から4年連続ゴールドグラブ賞を受賞。8月に彼のプレーを間近で見ましたが、まさにイチローそのものといった感じです。
すでにFA市場の目玉であるタッカーやベリンジャーは激しい争奪戦となっています。はたして、ウィーン会議よろしく「会議は踊る、されど進まず」か、この4日間にわたる冬の会議に注目したいと思います。
【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)






