現地9日、MLBとMLB選手会は8月25日から27日にかけて選手に焦点を当てた「プレーヤーズ・ウィークエンド」を新たに開催すると発表した。選手の個性と情熱、成長をこれまでにない方法で輝かせることが目的としている。

 その最大の特徴は、プレーヤーズ・ウィークエンドに向けて特別にデザインされたユニフォームを選手たちが着用することだ。各チームにはチームカラーを基本に、子供のチームがよく使用しているユニフォームにインスパイアされたというビビットな色使いのユニフォームが新調され、提供される。

 例えばドジャースなら、深いブルーにドジャー・ブルーの袖、さらに明るいブルーの帽子といった具合だ。マーリンズだとブルーを基本に、袖と背番号がオレンジ、帽子がやはり明るいブルーというデザインとなっている。

 さらに大きな特徴といえるのだ、背中に入れられる選手名だ。通常選手の名前がそのまま入れられているが、プレーヤーズ・ウィークエンド版ではその選手のニックネームが入れられるのである。例えばナショナルズのブライス・ハーパー外野手ならば”BIG KID”、タイガースのミゲル・カブレラは”MIGGY”といった具合である。

 さらに異例といえるのは普段選手名をユニフォームに入れていないヤンキースも今回やはりニックネームを入れる点だろう。ある意味歴史を覆す画期的な試みだ。ちなみにアーロン・ジャッジ外野手は”ALL RISE”、アロディス・チャップマン投手は”THE MISSILE”となるという。たしかにいろんなニックネームがあるものである。 気になる日本人選手だが判明しているなかではヤンキースの田中将大投手は”MASA”、マーリンズのイチロー外野手は”ICHI”、田沢純一投手が”TAZ”、ドジャースのダルビッシュ有投手は”YU-SAN”で、前田健太投手は”MAEKEN”、マリナーズの岩隈久志投手は”KUMA”、カブスの上原浩治投手”KOJI”となっている。日本人にとってはなるほどといったところか。

 また各ユニフォームの右袖には子供打者がだんだん成長してメジャーリーガーになるまでの5つの打者のシルエットが描かれた特別パッチが縫い付けられる。このパッチの下部は「サンキュー」という文字と共にその選手が成長するのを助けてくれた人物の名を書き込める白いスペースも設けられている。

 さらにこの特別期間中、選手はそれぞれの感謝やチャリティー活動を示すために普段は禁じられているような特別なデザインのバットやシューズといった用具の使用が許可されるということだ。

 どんなカラフルな週末になるか今から楽しみである。