MLBは現地11日にナ・リーグの、12日にア・リーグの今季オールスターゲームのファン投票中間発表を行った。

 ナ・リーグでは12日までで39勝28敗の成績で東地区首位に立っているブレーブスの3選手が当選圏となっている。一塁手のフレディ・フリーマンは63万3342票を集めており、ナ・リーグ全体でも最多だ。ここまで打率3割4分4厘、14本塁打、44打点で出塁率と長打率を合わせたOPSが1.025と絶好調でこの得票も納得だろう。2位のカブス、アンソニー・リッツオを30万票以上話しており、当選は確実だ。

 残るブレーブスの2選手は、2塁手トップのオジー・アルビーズ、外野手2位のニック・マーケイキスで、マーケイキスは1位のナショナルズ、ブライス・ハーパーと僅差で選出は確実だが、アルビーズは競っている。

 ブレーブス以外に複数の選手が当選圏となっているのはジャイアンツのみ。捕手のバスター・ポージーと遊撃手のブランドン・クロフォードだ。

 意外なのは41勝27敗でナ・リーグではトップの成績を挙げているブルワーズの選手が選出圏に1人も入っていないこと。さらに今回本拠地ナショナルズパークが会場となるナショナルズもハーパーが外野手トップだが、それ以外では選出圏といえる位置に入っている選手はいない。このあたりのファン意識も興味深いところだ。

 一方のア・リーグだが日本人としてやはり気になるのはエンゼルスの大谷翔平選手だろう。ファン投票では指名打者部門に入っている。その得票数だが21万8981で、3位だ。レッドソックスのJ.D.マルティネスが51万3415票で倍以上の差をつけており、選出は難しそうだ。肘の怪我からの復帰問題もあり、大谷に関してはオールスターは一端忘れた方が良さそうである。

 ア・リーグで2人の選手が選出圏に入っているのはレッドソックスとヤンキースというライバル2チームだ。レッドソックスはマルティネスの他に、ムーキー・ベッツが外野手部門トップ、ア・リーグ全体でもトップの74万8872票を獲得している。

 対するヤンキースはアーロン・ジャッジが外野手部門3位で、ゲイリー・サンチェスが捕手部門でトップとなっている。ジャッジは4位を大きく引き離しており選出確実だが、サンチェスはレイズのウィルソン・ラモスとの差が約1万6000票しかなく、最後までもつれそうだ。

 7月17日行われる真夏の祭典、第89回MLBオールスターゲームがどんな顔ぶれになるかますます持って楽しみだ。