既にプレーオフ進出を決め、ア・リーグ東地区優勝に王手をかけているレッドソックス。その地区優勝の記念バナー、垂れ幕を巡って騒動が起きている。

19日朝、ボストン郊外のサマービルのハイウェイで車を運転していたジェームズ・アラマルとその友人ローイ・ラクッチは配送トラックから落ち、複数の車線を塞いでいた「2018 ア・リーグ東地区優勝」と書かれ、レッドソックスのロゴが入ったバナーを見つけ、家に持ち帰ったと地元紙ボストン・グローブに明かしたのだという。

バナーについてラクッチは「父親は(ネットオークションの)eベイに出品すれば大金になると言うけど、自分は本来の持ち主に返したい。自分たちは返却したい、正しいことを使用としている、でもただ渡したくはない。意味がわかる? 金銭的補償、多分チケット、何か欲しいんだ。何が欲しいかはわからない。100%返却したい、でも何か得たいんだ」と本音を語っている。

アラマルも「自分たちも大変だった。彼は3車線を走らなきゃならなかった」と話し、自分たちは誰かに売ることもできたがそうしなかったことを強調したということだ。

これに対しバナーを制作した会社のオーナーは彼らが盗んだと2人を非難している。

この批判にラクッチは「彼らは紛失したそれは明白だ。自分がそれを見つけて、正しいことをしようとしている。自分は決してお金や名声が欲しいんじゃない。見つけたときから返そうと思っている」と憤りを露わにしている。

ボストン・グローブによればこの日2人とレッドソックスとの交渉は行われていないということだ。ただチームは19日時点で2人がバナーを保有していることを確認しているものの、広報担当者はいかなる形でも返却のための補償は行われていないと語っている。

ラクッチは「もし自分が拾わなければ、何百人もの人々がそれをひいたでしょう。自分は100万ドルを望んでるわけじゃない。100万ドルも必要ない。自分が望んでいるのは家族や友人を試合に連れていければ、選手と会えれば。フラッグはボストン・レッドソックスのホームに戻る」と語っている。

果たしてこの優勝バナーを巡る騒動はすっきりとした形で収束するだろうか。