ヤンキースのCC・サバシア投手が通算3000奪三振を達成した。大記録まであと3としていたサバシアは現地4月30日のダイヤモンドバックス戦に先発。2回先頭打者から立て続けに2つ三振を奪ったものの、本塁打と単打を許す。しかし8番ジョン・ライアン・マーフィー捕手に1-2とし、ファウルで粘られた後チェンジアップで空振り三振にとり、見事達成となったのである。3000奪三振はメジャー史上17人目で、左腕投手としては3人目だ。

達成直後には試合は一時中断となり、サバシアはヤンキースの選手やコーチ、家族などとハグをするなどして祝われることとなった。

2001年にインディアンスでメジャーデビューしたサバシアは、その年いきなり17勝を挙げ、171奪三振を記録している。インディアンスからブルワーズにトレードされた2008年には自身最多の251奪三振を挙げた。2009年にFAでヤンキースに加入後も勝利と三振の山を築いたが、2014年に右膝を痛めてしまう。この年は8試合の先発で3勝しかできず、奪三振も自身最少の48にとどまった。それから2年間10勝に届かないシーズンが続いたが、奪三振はいずれも130以上奪っている。2017年14勝を挙げ復活をアピールしたが、奪三振の数は120と逆に下がったのも印象的でもあった。昨年は9勝、150奪三振となっている。

そして今シーズン、最初の3先発で1勝を挙げ、11奪三振でこの日の登板に臨んでいたのだ。ただ記録達成後5回1/3を投げ、2失点で降板したサバシアだったが、ヤンキース打線が振るわず、結局1対3で敗れ、サバシアに今シーズン初黒星がついてしまった。

マーフィーから3000回目の三振を奪ったことについてサバシアは「1つ前のストライクを奪った時、本当にマーフィーにならないで欲しいと思った。自分と彼は本当に仲が良いんだ。彼のキャリアの全てを知っている。彼は素晴らしいやつだ」と語っている。

またヤンキースのアーロン・ブーン監督は3000安打、500本塁打、3000奪三振という数字を挙げ、「素晴らしい数字のひとつ。今は達成するのが難しいが、野球では魔法の数字だ」と称賛したということである。

サバシアはこれまで247勝しており、250勝という更なる大記録も目の前に迫っている。38歳のサバシアが19年目のシーズンを終えるとき、どんな数字が出ているだろうか。今から楽しみである。