息子が念願かなってメジャーデビューしたその試合で本塁打を放つのを面前で目撃したら大興奮に我を忘れるのは当然かもしれない。そんなシーンが現地5日に行われたマーリンズ-メッツ戦で起こった。

ダブルヘッダーだったこの日の第1試合でマーリンズのイサン・ディアス二塁手が2番で先発起用され、メジャーデビューを果たした。ディアスはプエルトリコ出身で、4歳の時に一家がマサチューセッツ州スプリングフィールドに引っ越し、大学まで野球をしていた父ラウル氏の指導を受け、野球選手として育った。バンダービルト大学に進んだイサンは2014年のドラフトでダイヤモンドバックスから2巡70位指名を受けプロ入りする。ただそこからは伸び悩み、ブルワーズを経て、昨年マーリンズにトレードされ、40人枠入りしたものの、今シーズンは3Aニューオーリンズ・ベイビーケイクスからのスタートとなっていたのである。その後マーリンズは5日にイサンをメジャーに昇格させ、その当日に先発起用したのだ。

そのイサンは最初の2打席で安打が出ず、6回表にトップバッターとして打席が回ってきた。そして息子の晴れ舞台を見に両親を含む家族が訪れていることを知ったテレビの中継チームが打席に合わせインタビューを開始したのである。

そして「心に残る日ですか?」という問いに母親が「心に残る日ですね」と答えた瞬間、イサンがメッツのジェイコブ・デグロム投手から左中間に本塁打を放ったのだ。その瞬間ラウル氏は立ち上がり、両手を挙げて「おーーーーー! おーーーーー! イーーーサーーーーン!」と絶叫、その音声と姿がテレビで放送されることとなった。

その後少し落ち着きを取り戻したラウル氏は興奮を爆発させたことについて視聴者に謝罪し、世界中で見ている家族や友人への感謝を述べている。ただそれでも興奮は冷めやらず、「我々はデグロムから本塁打を打った! 彼はサイヤング賞受賞者だ! 現実じゃないみたいだ」とコメントしている。

マーリンズのツイッターによると試合後、イサンは家族たちとフィールドでデビューと初本塁打を祝ったということだ。

メジャーデビューで初本塁打を家族に見せられるという機会はめったにない幸運というしかない。イサンの今後の活躍に期待したい。