アメリカではデルタ株を主流とする新型コロナウイルスの感染が再拡大しているが、その波はMLBにも到達しているようだ。

現地7月28日、ナショナルズは選手4人とスタッフ8人が検査で陽性と判定されたとしてこの日予定されていたフィリーズ戦が翌日に延期される事態となった。前日の27日にトレイ・ターナー内野手に陽性反応が出たため、欠場させたばかりだった。

デーブ・マルティネス監督は一部は症状を発症しているが、それほど重い症状ではなさそうだとした上で、ワクチン未接種のメンバーは1人だけだと信じていると語っている。またスポーツ専門局ESPNによれば感染者の多くが1回だけの接種で済むジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンを接種していたという。

またマルティネス監督は5月にチームの85%以上が接種を受けたとも語っていた。MLBのガイドラインでは85%以上が接種すれば飛行機で飲食したり、マスクなしで屋内に集まることができるなど、新型コロナ対策の行動規制を緩めることができる。

ただその後も感染者は増え続けている。ダイヤモンドバックスは30日、5人の選手を新型コロナ感染負傷者リストに載せた。ペイビン・スミス外野手、ライリー・スミス投手、ジョー・マンティプリー投手の3人が最初に陽性となり、その後濃厚接触者としてノエ・ラミレス投手とスチュアート・フェアチャイルド外野手が検査を受けた結果やはり陽性となったという。

トーリ・ロブロ監督は「何が起こっているのか、どのようにして起こったのかを解明するために最善を尽くしていますが、時には、解明するのが少し難しいこともあります」と感染の経緯を調べることの難しさを語っている。

日米野球で来日し、稲葉監督(右)と握手するマッティングリー監督(2018年11月撮影)
日米野球で来日し、稲葉監督(右)と握手するマッティングリー監督(2018年11月撮影)

さらに31日にはマーリンズのドン・マッティングリー監督が感染したとし、当面チームを離れることが発表された。ワクチンを接種していたが、軽い症状があったということだ。選手や他の首脳陣に陽性反応は出なかったとしている。

2日にはヤンキースのゲリット・コール投手が、翌3日にはジョーダン・モンゴメリー投手が陽性となり、コロナ負傷者リスト入りした。

ブリュワーズも2日ジョシュ・ヘイダー投手を、翌3日にケストン・ヒウラ内野手、4日にエリック・ラウアー投手をやはりリスト入りさせている。

今後も感染者が増えるとチームが選手のやりくりに苦労するだけでなく、シーズンの運営そのものにも影響が出てくるかもしれない。