ヤンキースのハル・スタインブレナー・オーナーがオフシーズンにアーロン・ジャッジ外野手と長期契約を結べなかったことに「後悔はない」とし、さらにシーズン中に契約交渉をすることはないと示唆したと地元紙ニューヨーク・ポストやスポーツ専門局ESPNなどが報じている。これはスタインブレナー・オーナーが現地6日に今シーズン初めてメディアの取材に応じたもの。

2016年にメジャーデビューしたジャッジは、翌17年に52本塁打を放つなどヤンキースを代表する選手の座に駆け上がった。18年から20年までケガに苦しんだものの、昨年完全復活を果たし、今シーズンはここまでMLBトップの29本塁打を記録、早くもMVPの有力候補となっている。

その一方でオフシーズンにヤンキースからの7年総額2億1350万ドルの契約延長を拒否。ロックアウトの影響で、シーズン中まで契約交渉が続き、年俸調停に持ち込まれるかと思われたが、先月24日に1年1900万ドルで契約に合意していた。インセンティブとしてア・リーグMVP、ワールドシリーズMVPを獲得した場合、それぞれ25万ドルが支払われることになっている。今回の合意はヤンキースが提示した年俸1700万ドルとジャッジ側の2100万ドルという主張の中間だ。

スタインブレナー・オーナーはオフに提示した内容に関して「我々は非常に良いオファーをしたと思っている。もちろん数字に基づいたものだったが、彼がこの組織にとって何を意味するのかということも踏まえたものだった。ただ契約には至らなかった」とした上で「後悔はない」と話したということだ。

その一方で、シーズン後FAとなるジャッジとのさらなる契約交渉については「シーズン中に何が起ころうとも、我々は最新情報を提供するつもりはない。そのつもりはない」と語っている。「私はアーロンと完全に同意し、今も同意している。だから、唯一の焦点はチャンピオンシップを獲得することだ。今はそれだけを心配すればいいんだ」と話し、今はシーズンに集中することを示唆した。

これはジャッジが以前、代理人であるペイジ・オドル氏とシーズン終了後にのみ交渉を継続し、交渉で気が散るようなことにしたくないという発言を受けたものだ。

ジャッジだけでなく、ヤンキースも好調で7月5日現在MLBトップの58勝を挙げ、2位レッドソックスに13ゲームもの差をつけ、ア・リーグ東地区を独走している。ワールドシリーズ制覇に向け、スタインブレナー・オーナーとしても余計な雑音を出したくないのは当然だろう。