アスレチックスがラスベガスに移転することが決定したオークランドでは、独立リーグ、パイオニア・ベースボール・リーグ(PBL)がオークランド・ボーラーズを設立することを発表。早々とプロベースボールチームが維持されることが決まった。その一方で、去るアスレチックスは大きな課題を抱えている。2025年から27年までどこでプレーするかだ。

アスレチックスはラスベガスに建設費15億ドル規模のスタジアムを建設する予定だ。だが、完成は28年になる見込みなのだ。対して、現在本拠としているオークランド・コロシアムとの賃貸契約は24年までとなっている。25年から3年間、どこを本拠としてシーズンを送るか決めなければならない。

現在、候補に挙げられているのは3か所。1つめはオークランド・コロシアムの継続利用だ。2つめはジャイアンツの本拠地、サンフランシスコのオラクル・パーク。3つめがトリプルAのラスベガス・アビエイターズの本拠地、ラスベガス・ボールパークである。ただどれも問題がある。

まずコロシアムの場合、賃貸契約が3年間更新できたとしてもどれだけの集客が見込めるかだ。アスレチックスは長年集客に苦しみ、それが移転の一因となった。今シーズンの平均観客数は1万275人で、断然の最下位だったのである。それがファンの移転阻止活動があったにもかかわらず移転を決めたことでどれだけのファンが観戦に訪れるかわからない。

オラクル・パークの場合、ジャイアンツと同居ということになり、スケジューリングが苦しいものとなる。ジャイアンツが良い顔をしないのは必至だ。さらに同じベイエリアということでやはり集客に疑問がある。

ラスベガス・ボールパークは移転先の立地であるだけに、新たなファンをつかむのには絶好だ。ただし、施設として問題がある。立ち見を入れても1万2000人ほどしか収容できないのだ。MLBチームの施設としてはまったく見劣りする。

こうしたこともあって、チームはいまだに決断ができていないのである。それにより、短期的にも長期的にも悪影響が既に出ていることをデビッド・フォーストGMは地元紙サンフランシスコ・クロニクルのインタビューで認めている。「理想的とはいえない。会場の観点や収益の観点、そのどれをとっても、どうなるかわからないまま25年の計画を立てるのは難しい」と語ったということだ。

アスレチックスは苦しい選択を急がねばならない状況に追い込まれている。