カブス和田毅投手は、ベンチ入りメンバーが25人から40人に拡大された1日にメジャーに再昇格したが、登板機会に恵まれていない。

 救援投手が豊富にいる状態で、4日のダイヤモンドバックス戦で大量リードの8回から1イニングを投げただけだ。

 現状について「緊急要員として考えられているのだと思う」と説明。先発が早々と崩れた場合のロングリリーフが主な役割と捉えている。

 4日の登板以降は13日の試合中に肩をつくった以外、ブルペンで投球練習を行っていない。「ブルペンに入らなくても大丈夫なタイプなので気にならない」と話すが、実戦感覚を失わないように練習メニューに気を配っている。

 中継ぎの仲間と一緒に行う全体練習の前後で毎日のように個人練習を行っている。平地でスタッフを相手に投球練習を行うほか、壁に向かって球を投げ、肩のスタミナ維持にも心掛けている。

 9月に入ってカブスは8勝4敗と好調で、7年ぶりのプレーオフ進出が現実味を帯びてきた。今後も先発陣が安定して回れば和田の出番は訪れないが「今まで経験していないこと。必ず今後に役に立つ」と前向きに臨んでいる。