FAになっていた岩隈久志投手(34)が18日(日本時間19日)、マリナーズと再契約し、本拠地シアトルで記者会見を行った。1度はドジャースと3年4500万ドル(約54億円)で大筋合意した大型契約が身体検査後に破談となり、その後、再び熱烈ラブコールを受けて古巣残留を決断した。1年契約でも、3年連続190投球回をクリアすれば総額4750万ドル(約57億円)に達する。

 ディポトGMが、岩隈との電撃的再契約の経緯を明かした。岩隈とドジャースの契約が白紙になっていると知った16日、すぐに岩隈と代理人に連絡を取った。再契約をするには球団のCEO(最高経営責任者)ハワード・リンカーン氏にまず許可を得なければならなかったが、ゴーサインをもらうのに30秒とかからず、翌17日には契約がまとまり電撃発表となった。岩隈の健康状態に関しては、今季終了後に行っていた健康診断で確認しており、キングストンGM補佐は「彼の身体の状態に関しては、非常に安心している」と話した。