とにかく明るいムネリンが、福島にやってきた! ブルージェイズFAの川崎宗則内野手(34)が20日、福島・川俣町で講演会を行った。参加した約200人相手に、テーマだった夢について熱く語り、質問コーナーなど約1時間しゃべり倒した。

 とにかく盛り上げた。「お笑いを見て元気をもらっている」という川崎は11月の帰国後にテレビを見て覚えた今年大ブレークのお笑い芸人「とにかく明るい安村」の定番ギャグを積極活用した。「安心して下さい、はいてますよ!」ならぬ「答えますよ!」のパクリうちわを持って質疑応答に加わり、安村のポーズをまねして何度もお尻を後ろに突き出し、爆笑を誘った。

 とにかく演説した。川俣中野球部でライトを守る斎藤颯斗くん(2年)は質問した壇上で川崎から「イチローさんと一緒じゃないか」と声をかけられ、「緊張した。演説で話されていたことを今後も生かしていきたい」と話した。一方で川崎も「こういう企画をつくってくれた人たちに感謝しないと」と振り返った。

 とにかく節制した。ダルビッシュ(レンジャーズ)に触発され、34歳の川崎は食事制限に取り組んでいる。パスタなどの「小麦断ち」を始め「テニスのジョコビッチの本を読んで勉強した。“ジョコリン”は小麦を止めてから、体調は抜群にいい!」。体質改善に手応えをつかみ始めた。

 とにかく来季所属先を決める。自身の去就については「代理人が探してる。日本でやる可能性もある。世界中どこでもやりたい」と前を向いた。【高橋洋平】