ロイター通信は23日、大リーグ機構(MLB)がキューバ選手との契約を可能にする特例を設けることを米政府に要望したと伝えた。両国の関係向上と、人身売買の歯止めに効果があると期待されている。

 7月に米国とキューバは54年ぶりに国交回復したが、経済制裁は続いているため、MLBからキューバ政府へ貨幣が流れる行為は禁じられている。キューバ選手がMLBと契約するためには亡命しなければならず、この1年間で約130人もの選手が亡命し、多くは人身売買業者の助けを借りて海を渡った。

 MLBはキューバとの関係強化を進めており、先週には現役選手らが同国で野球教室を開催。来春にはオープン戦を実施する計画も進行している。