米大リーグ、レッドソックスの上原浩治投手(40)が17日、岩手県滝沢市内で野球教室を開催し、県内の小学生約300人にキャッチボールを教えるなどして交流した。

 東日本大震災の被災地で野球教室を行うのは4度目。上原投手は「きちんと現場に来るのが大事。常々頑張らないといけないと思っているが、さらに(思いが)強くなった」と語った。

 陸前高田市のチームで主将を務める佐藤裕太君(11)は震災後、仮設のグラウンドで野球を続けてきたといい「昨年から広いグラウンドで思い切り練習できるようになった。上原投手のように野球教室を開いてくれるのがうれしい」と笑顔で話した。

 上原投手は昨年8月に右手首を骨折したが、回復は順調で「ブルペンにいつでも入れる状態。1年間悔いのないようにやる」と抱負を口にした。