ヤンキースのマーク・テシェイラ一塁手(36)が5日(日本時間6日)、今季限りでの現役引退を表明した。

 03年にレンジャーズでメジャーデビューし、ブレーブス、エンゼルスでもプレー。ヤンキースに移籍した09年にア・リーグの2冠王(39本塁打、122打点)を獲得し、松井秀喜らとともに9年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献した。

 両打ちの強打者として通算404本塁打、1281打点をマークしたほか、一塁の守備にも定評があり、5度のゴールドグラブ賞に輝いた。

 3日(同4日)のメッツ戦では「3番一塁」でスタメン出場。3ランを放つなど強打は健在だった。しかし近年は故障に泣き、若返りを図るチーム方針もあり、後進に道を譲る格好で引退を決めた。

 ジラルディ監督はじめ多くの選手が見守る中、テシェイラはヤンキースタジアムで引退会見を行った。「ピンストライプのユニホームでプレーする。信じられない、素晴らしい時間だった。夢を成し遂げた。仲間たち、家族、ファン、すべての人に感謝する」と涙ぐんだ。