ヤンキース田中将大投手(28)が、今季5度目の登板となるレッドソックス戦で、メジャー2度目の完封勝利を挙げた。3連勝で今季3勝(1敗)目。

 左腕セールとのエース対決として注目を集めた一戦で、田中が最高の投球を披露した。初回から打たせて取る投球で快調に投げ続け、4回に味方打線が1点を先制するとさらに安定。9回、97球を投げ、3安打、無四死球、3三振で完封。速球は最速94マイル(約151キロ)だった。

 完封勝利は14年5月14日のメッツ戦の4安打完封以来、3年ぶり。3安打完封は、メジャー移籍後では最少安打の完封となる。

 チームの打線はセールに対し10三振と三振の山を築いたが、9回先頭から3連打して相手エースを引きずり降ろし、最後に2点を追加して快勝した。

 田中は「全体的にすべての球種が使えたっていうことが良かったと思うし、制球もある程度安定してたんで、ストライクゾーンのいいところで早いカウントから勝負していけたかなと思います。9回のマウンドも点差が広がった分、助かったなという気持ちはもちろんありますし、最後点差が広がったのが助かりました」と話した。

 ジラルディ監督は「ボストンのこの球場で、この優れた打線を相手に完封するのは、大変難しいこと。本当にいい投球だった」と称賛した。