米大リーグ機構(MLB)が、日本野球機構(NPB)に対して、ポスティングシステムの改正を申し入れることが3日、分かった。ヤンキース田中がメジャー移籍する直前の13年12月に締結した現行システムは、昨年10月31日までの3年契約で、日米いずれかが再交渉を希望すれば、協議を開始する規定がある。日本ハム大谷翔平投手(22)は、早ければ今オフにも同制度で大リーグ挑戦する可能性があり、米球界が動きだした。

 ◆現ポスティングシステム決定の経緯 12年6月、従来の制度では入札額の高騰を招くとしてMLB側が「日米間選手契約に関する協定」の破棄を通告。NPBに制度の修正協議を申し入れた。13年10月、落札額を入札額1位と2位の間に設定するなどの内容で合意したが、プロ野球選手会が「選手、NPB球団にメリットがない」と異議を唱え、見直しを要望。同11月15日、MLBが新制度案を取り下げ修正案を提出すると発表。12月3日、NPBが入札額上限を2000万ドルとする案の受け入れを決議。同5日に基本合意した。