ドジャース前田健太投手(29)が本拠地のパイレーツ戦で「マダックス(100球未満での完封)」まであと1歩の快投。8回1/3を5安打2失点、無四球5三振で、3勝目(2敗)を挙げた。

 8回までわずか89球。パ軍を3安打無得点に封じた。「早いカウントから打たせてアウトを取れたので、球数が少なく9回まで行くことができた」。9回は先頭を左安で出し、続く2番セルベリに2ランを献上。3番マカチェンを三振に仕留めたところで104球となり交代。大リーグ初完封は逃したが、総立ちの拍手でマウンドを降りた。

 試合後「最後まで投げ切りたかった。勝負を急いでしまったと後悔している」と悔しがったが、メジャーではこれまで8回のマウンドですら「未知の領域」。一皮むけた右腕をロバーツ監督も「積極的にストライクゾーンを攻めて、効果的な投球。完投させようと思ったが最後は勝利を優先した。続投させて後味の悪い終わり方をしてほしくなかったからね」とたたえた。

 ド軍は、ここ12試合で10勝目。勢いに乗って今日11日(日本時間12日)から、ナ・リーグ西地区1位ロッキーズとの首位攻防4連戦に臨む。