米大リーグは開幕から1カ月余りがたち、今季から故障者リスト(DL)の期間が15日間から10日間に短縮されたことが現場の監督、選手から好評を博している。

 メジャー公式サイトが引用した調査では、過去15シーズンでDL入りした野手がちょうど15日間で復帰したのはわずかに14%。出場可能になっても待たざるを得なかった選手も多いという。

 マーリンズのマッティングリー監督は全治1週間の選手を例に「判断するときに、その選手がさらに8日間いなくても大丈夫か、たった3日間いないと考えればいいのかの違い。3日ならためらわずにDL入りを決断できる」と説明する。

 10日間なら戦略的にDLを利用し、選手に休養を与えることも可能になる。先発陣の層が厚いドジャースに所属する前田は、11日にDL入りして登板を1度回避。「いいリフレッシュになる」と球団に感謝したほどだ。

 ナショナルズのベイカー監督は「短縮は長い間であった最もいいことの一つ」と変更を褒めたたえている。