マーリンズのイチロー外野手(43)が「史上最高の1番打者」を抜いた。フィリーズ戦の8回に代打で登場。遊撃の後ろへ落とす、“らしい”通算3056安打目の左前打を放った。大リーグ記録1406盗塁を誇るリッキー・ヘンダーソンのヒット数を上回り、歴代単独23位へ浮上した。

 マリナーズのコーチ時代に2人と接点のあるフィリーズのマクラーレン・ブルペンコーチは「負けたくない、という気持ちの強さが似ている」と説明。パワーもあるヘンダーソンと、守備、走塁も含めた万能型のイチローではタイプは違うが「数字が語られることが多いが、本人たちはそれが大事だと思っていない気がする。共通するのは野球が大好きで、いつまでも続けたいと考えていることじゃないかな」という。

 「50歳まで現役」を目標に掲げるイチローは、あと4安打で今度は殿堂入り名二塁手のビジオ(元アストロズ)に並ぶ。