ドジャースへ電撃移籍したダルビッシュ有投手(30)が2日(日本時間3日)、遠征先のアトランタでチームに合流した。全体練習前には、新背番号「21」のユニホーム姿でブルペン入り。ロバーツ監督、ハニーカット投手コーチのほか、正捕手グランダル、先発左腕ヒルらが見守る中、23球の投球練習を行った。

 その後、移籍後初会見に臨み、終始、余裕たっぷりに対応した。「みんないい人たちばかり。途中から来てチームの和を乱しまくるようなことをしてたら良くないと思うので、それだけはしないように」とあいさつした。その一方で、同僚となる前田について「同じチームでプレーすることは日本でもなかったので、ゆっくりイジメようと思ってます」と、ジョークで地元メディアを笑わせた。もっとも、同地入りした前夜は、試合を終えた前田と宿舎で再会。世界一へ「共闘」を誓い合った。

 DH制のないナ・リーグに移籍したこともあり、全体練習ではフリー打撃に飛び入り参加。鋭い打球を飛ばし、2本のサク越えを披露した。その間、ロバーツ監督、ザイディGMと通訳なしで談笑するなど、フロント陣とも積極的にコミュニケーションを図った。初日を見守った同監督は、ダルビッシュの実力を高く認めたうえで「最も驚いたのは、彼の英語力。発音がクリアでとても知的だ」と、好印象を口にした。移籍後初登板となる4日(同5日)の敵地メッツ戦を前に、まずは「つかみはOK」のド軍初日となった。(アトランタ=四竈衛)