ドジャース・ダルビッシュ有投手が、5回2失点で移籍後2勝目、今季通算8勝目(9敗)を挙げた。ボール先行で球数が多くなる苦しい投球だったが、4番ゴールドシュミットを3三振に仕留めるなど2試合連続の2桁奪三振となる10三振で要所を締めた。

 いきなり3点の援護をもらったが、ボールが先行しフルカウントの投球が続いた。初回は先頭の1番ペラルタに内野安打を許し、2死二塁のピンチを迎えたが4番ゴールドシュミットを空振り三振に仕留めてしのいだ。2回は3者凡退に抑えたが、制球が定まらず球数はここまでで44球を費やした。

 3回は先頭の8番マルテを四球で歩かせ、暴投で1死三塁とされ1番ペラルタの適時内野安打で移籍後初失点。4回には5番マルティネスにカウント2-2から内角寄りの甘い速球を右翼ブルペンに運ばれるソロ本塁打を浴び3-2と1点差に迫られた。さらに2安打され2死一、二塁とされ投手コーチがマウンドに歩み寄る場面もあったが、代打ドゥルーリーをスライダーで追い込み、最後は高めの速球で3球三振に仕留めて雄たけびを上げた。

 味方打線の爆発で6-2とリードを広げた5回、先頭の1番ペラルタをストレートの四球で歩かせ嫌なムードになりかけたが、2番ポラック、3番ラムをカーブで連続三振に仕留め、4番ゴールドシュミットはフルカウントから8球目のスライダーが外角低めに決まり、10個目の三振。これで今季6度目、2試合連続の2桁奪三振をマーク。球数が106球となったため、4点リードの6回の打席で代打を送られ降板した。

 投球内容は5回106球を投げ、5安打2失点2四球10三振1本塁打で、防御率は3・81。

 ドジャースは8-6で勝った。