ドジャースのダルビッシュ有投手(30)が、トレード移籍後2連勝を飾った。ダイヤモンドバックス戦に先発し、5回5安打2失点2四球。自己最速タイとなる99マイル(約159キロ)の速球を主体に2戦連続で2桁10奪三振をマークし、今季通算8勝目(9敗)を挙げた。

 細かい制球に苦心しながらも、力と技を絶妙に使い分けた。「(初回に)スピードガンを見たら、99、98とか出てるからメチャメチャ調子いいと思い過ぎて、どんどん腕を振ってフォームのバランスが崩れたのかな」。立ち上がりから6者連続でフルカウントまで持ち込まれた。3、4回には1点ずつを失った。だが、5回裏は、3者連続三振でフィニッシュ。15アウト中10個を三振で仕留めた。「メジャーでもトップのスイング」(ダルビッシュ)と評価する4番ゴールドシュミットには、3打席連続三振。速球、スライダー、スローカーブと、巧みにギアを入れ替え、全106球で難所を切り抜けた。

 移籍後の10日間は、同僚と積極的にコミュニケーションを図ってきた。前田だけでなく、前夜は柳賢振を誘って食事に出かけた。堪能な英語力を生かし、カーショーら他の選手とも頻繁に会話するなど、アッという間に溶け込んだ。そんな社交的な新同僚に対し、ド軍打線が奮起し、初回には3点、1点差の5回にはダメ押しの3点。「取ってくれるチーム。こういう試合展開だったら投手としては楽だと思います」。白星から8試合遠ざかった移籍前から一転、ド軍では2戦2勝。次回は、31回目のバースデーを迎える16日(同17日)のホワイトソックス戦に先発する。「家族がLAを好き。それがうれしいです」。本拠地デビュー戦を心待ちにしているのは、ほかでもない、ダルビッシュ自身なのかもしれない。【四竈衛】