ダル、約1カ月ぶりの白星-。ドジャースのダルビッシュ有投手(31)が13日(日本時間14日)、ジャイアンツ戦に先発。7回3安打無失点無四球5奪三振の好投で、8月10日以来、5戦ぶりとなる今季通算9勝目(12敗)を挙げた。

 8月中旬以来、フォーム改良中のダルビッシュはこの日、愛用の赤グラブから黒色に持ち替えてマウンドへ向かった。「赤いグラブだと今までの投げ方で、そういう型になっているので、投げ方を大きく変える中で、何もない状態のグラブでやりたかったんです」。変化を求めた。結果、不運続きだった3連敗中の悪い流れは消えていた。3回から4イニング連続で3者凡退。7回裏1死一塁では浅い左飛に走者が飛び出して併殺。ダルビッシュは跳び上がって雄たけびをあげた。試合後「(感情は)結構出しますよ、僕。他人よりも出しますよ」と、笑顔で振り返った。

 グラブだけでなく、前回登板後はトレーニング方法などのルーティンも、15年の右肘手術前のパターンに戻した。「元に戻しただけ。今日は結果、コントロールも良かった」。足踏み続きだった優勝マジックは「7」。ド軍、そしてダルビッシュに、確かな上昇気配が漂ってきた。(サンフランシスコ=四竈衛)