ダイヤモンドバックス傘下のマイナーでプレーした中後悠平投手(27)が14日、フェニックスの空港から帰国の途に就き、1995年の野茂英雄から22年間続いた日本選手のメジャーデビューが今年で途切れることが決定的となった。マイナーからメジャーに昇格しそうな日本選手は他に見当たらない。

 元ロッテの中後は昨季から米球界に挑み、今季はマイナー契約の招待選手として3月上旬までメジャーキャンプに参加した。2Aと3Aで計50試合に投げ、1勝2敗4セーブ、防御率2・53の成績を残したが、大リーグ昇格の前提となる40人枠に入ることはできず「(記録を)続けられれば光栄だった。上がりたかったけど後悔はない」と振り返った。

 今後は「簡単に来年もメジャーに挑戦するとは言えない。日本で取ってくれる球団があるなら、そういう話も聞きたい」と熟慮する構えでいる。