ドジャースが、大乱戦の末、アストロズに延長10回サヨナラ負けを喫した。対戦成績は2勝3敗となり、あとがなくなった。

 先発カーショーの後を受け、2番手として救援した前田健太投手(29)は、今ポストシーズン8試合目で初めて失点した。

 7-4と3点リードした5回裏2死一、二塁のピンチに登板。3番アルテューベにフルカウントから同点3ランを浴びた。

 続く6回も続投し、1死後、四球を与えたところで交代した。

 投球成績は、2/3回を投げて2安打1失点1四球1奪三振。

 球数は25球。

 前田に勝敗は付かなかった。

 試合は、序盤から激しい点の取り合いとなった。

 ド軍は1回表、6番フォーサイスの2点適時打で先制し、さらに敵失で1点を追加。3点をリードした。

 4回表には、8番バーンズの適時打で1点を追加。ア軍の先発左腕カイケルを早々とKOした。

 ところが、先発カーショーが4回裏につかまった。1死一、二塁から4番コレアに適時二塁打、さらに5番グリエル(元DeNA)に3ランを浴び、4-4の同点に追い付かれた。

 5回表、5番ベリンジャーの3ランで勝ち越したものの、その裏、前田が同点3ランを喫し、試合は再び振り出しに戻った。

 7回表には、ベリンジャーの三塁打で1点をリードした。だが、その裏、4番手モローが1番スプリンガーにソロ本塁打を浴び、またしても同点となった。さらに、アルテューベの勝ち越し打、4番コレアの2ランなどで、ついに3点のリードを許した。

 粘りは見せた。9-12と3点ビハインドで迎えた9回表、プイグの2ラン、1番テイラーの中前適時打で同点に追い付き、延長戦にもつれ込んだ。

 延長10回裏2死一、二塁から、クローザーのジャンセンが2番ブレグマンにサヨナラ打を浴び、5時間17分の乱戦は終わった。

 試合後の前田は「最後の球は甘くいってしまったのでもったいなかった。途中から行くのにそんなに慣れてないですし、すごく難しさというのを知った登板になりました。まだ終わりではないので、これがいい経験になるように次に生かしていければいいと思います」と、冷静に振り返った。

 なお、第6戦は31日(日本時間11月1日)、ド軍の本拠地ロサンゼルスで、ド軍ヒル、ア軍バーランダーの両先発で行われる。