かつて日本ハムを率いたトレイ・ヒルマン氏(54=現韓国SK監督)がドジャースからFAとなった教え子ダルビッシュと、ポスティングシステムでの大リーグ移籍を表明した日本ハム大谷を比較。「同じ19歳の時点では大谷の方が少しだけ上」と答えたと、米ニューヨーク・ポスト電子版が報じた。

 ヒルマン氏はダルビッシュの新人年である05年から自身が退任する07年まで指導。1年目から1軍で起用し、2年目に開幕ローテを任せ、才能を開花させた。ダルビッシュは07年にはリーグ1位の210奪三振、WHIP(1イニングに出す走者の数)0・83を記録した。

 ヒルマン氏はその後、ロイヤルズ監督、ドジャース・ベンチコーチを歴任。14年にヤンキースのスカウトに就任した。その年、当時19歳の大谷を見るために日本に足を運んだという。同氏は、19歳の時のダルビッシュと比べ「大谷の方が腕の振りが速かった。ダルビッシュが94~95マイル(約151キロ~153キロ)を投げていた年齢で、大谷は100マイル(約161キロ)を無理せず投げていた」と説明した。

 ヒルマン氏は大リーグでも大谷の二刀流が可能だと明言。その上で「価値があるのは投手の方だろう。先発1、2番手を見つけるのは難しいから。彼が規格外の選手であることは間違いない」と話した。ポスティングシステムは、12月1日(日本時間同2日)のオーナー会議による承認後に発効され、大谷と各球団の交渉が解禁となる。