ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す大谷翔平投手(23)の争奪戦が加熱する中、本命視されたヤンキースが書類審査を終えた段階で脱落した。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGM(50)が3日(日本時間4日)、ニューヨークの地元メディアに明らかにした。

「我々は、オオタニ獲得競争から除外された。終わった」と切り出した同GMは、経緯を詳しく説明した。「今日の午後(大谷側から)連絡を受けた。1次審査は、球団側から彼へ(書類で)アピールをするためのプレゼンだった。2次審査にどの球団が招かれたのかは知らない。しかし我々は招かれなかった」。

 ニューヨーク・デーリーニューズ電子版によると、同GMは大谷の代理人事務所であるCAA(クリエーティブ・アーティスト・エージェンシー)にプレゼン用の書類を提出した直後から、大谷を獲得できると楽観するべきではないという感触になったという。「先方からの返事で、大規模市場にあり、東海岸にある球団は不利だと感じた。数日前からいい感じを持てなくなっていた。我々のプレゼン資料は素晴らしいものだということは分かっていた。しかし、我々が大規模市場にあり、東海岸にある球団であるという事実は変えられないと感じた」。さらに「それでも期待を持って待っていたが、今日、我々が除外されたという残念なニュースを受け取った。次の面談に我々が進めなかったのは、やはり驚きだった」とし「我々は彼の今後の幸運を祈る。彼は若くエキサイティングな才能を持つ選手だ」などとコメントした。