メジャーで二刀流に挑戦するエンゼルス大谷翔平投手(23)の誕生で、米ファンタジー・ベースボール業界が歴史的な決定を下したことが14日、明らかになった。

 ベースボール・アメリカ電子版によると、米ファンタジーゲームの大手ヤフー社が、大谷の二刀流に対応する方法として投手大谷と打者大谷を分け、1人の選手でありながら2人の別人扱いにすることを決定したという。ゲーム参加者がその日の試合で、もし投手大谷を選んだ場合、大谷が登板して打席にも立ったとしても、その打席の成績はゲームの点数に影響しないことになる。

 ファンタジー・ベースボールは、ゲーム参加者が実在の選手をドラフトやトレードなどで編成して架空のチームを作り実際の選手の活躍、成績によって点数を競うゲーム。大谷のポスティングシステムによる移籍が決まってから、ファンタジーゲーム各社は、ソフトウエア開発者も含めどう対応するか協議を重ね続けており、ヤフー社内では大谷を投手、打者の2役で参戦させる案も出たという。しかしソフトウエア開発の観点からそれは難易度が高く、ゲーム参加者にとっても起用法が難しくなる。ヤフー社は今後、他に二刀流選手が出てきた場合でも同様の対応を取る予定。この決定を受け、同業他社も追随する可能性もありそうだ。