CBSスポーツ電子版は2日、殿堂入りの投票を行う際に「日本の成績は考慮すべきか」考察する記事を掲載した。本年度の殿堂入りで初めて候補に入った元ヤンキースの松井秀喜氏(43)に焦点をあて、投票の基準などについて分析している。

 同記事は松井氏のNPBとMLBでのそれぞれ10年間の成績を紹介。MLBのみの成績では殿堂入りに届かないだろうが、合算した成績なら、昨季引退し殿堂入りが有力視されるデービッド・オルティス氏(元レッドソックス)の成績に近いと指摘した。

 投票の基準は「投票は成績、能力、品位、スポーツマンシップ、人格、そしてチームへの貢献度に基づいて行われるべき」と曖昧であるため、投票結果は投票者の主観に左右される。現状では投票者の大半はNPBでの成績を殿堂入り投票の対象としてみていないが、今後MLBの成績で殿堂入りが微妙な選手が現れた際に、NPBでの実績が考慮されるケースが出る可能性もあると、記事は指摘している。

 殿堂入りは同協会在籍10年以上の記者による投票で、75%以上の得票で選出、5%未満の得票で翌年以降の候補から外れる。24日(日本時間25日)に発表される。