かつて米球界屈指のエースとして活躍し、2年ぶりのメジャー復帰を目指すティム・リンスカム投手(33=前エンゼルス)に、少なくとも7球団が興味を示していると複数の米メディアが伝えた。

 リンスカムは15日にワシントン州シアトルで球団関係者に投球を披露することが決まっており、ファンラグスポーツのジョン・ヘイマン氏ら有力記者の情報を総合すると、ヤンキース、ドジャース、ジャイアンツ、パドレス、ブルワーズ、ブレーブス、タイガースが出席する予定だという。

 リンスカムは06年ドラフト1巡目(全体10位)でジャイアンツに入団し、07年に同球団でメジャーデビュー。08年から2年連続サイ・ヤング賞を受賞し、人気絶頂となった。ここまで通算110勝89敗、防御率3・74をマークしているが、15年以降はスランプに悩んだ。16年にエンゼルスで9試合に先発してから登板していなかったが、昨年、再びメジャーを目指すことを宣言。鍛え上げられた上半身と、投球練習の様子を撮影した動画をSNSに投稿し、アピールしていた。

 今オフはFA市場が停滞し、未契約のままキャンプシーズンを迎えるFA投手も多い。そんな中、1年のブランクがある投手に7球団が興味を示すのは、異例の関心の高さといえる。