マリナーズで一時代を築いたイチロー外野手の復帰に7日、アリゾナ州ピオリアの同球団のキャンプ地は沸いた。昨年の右肩手術の影響で、マイナー契約の招待選手として参加している岩隈久志投手は「一緒にやれるのが楽しみです」と目を輝かせた。

 昨季マーリンズでも同僚だったゴードン外野手は「また一緒にやれてうれしい」と表情を崩す。中堅手に転向したばかりの元内野手で、「質問が100万個ぐらいある」と合流が待ち切れない様子だった。

 ディポト・ゼネラルマネジャー(GM)は「イチローに接触したのが5、6日ぐらい前の話。そこから話がまとまるまでに時間はかからなかった」と明かした。チームの外野陣に故障者が続出したのを受け、一気に交渉が進展したようだ。

 ディポトGMは記者会見でイチロー外野手の右隣に陣取り「私の左に座っている人については説明する必要がないでしょう」と誇らしげだった。獲得を後押ししたというサービス監督は「フィールド上での活躍に加えてクラブハウスでも(模範として)若い外野手の助けになるだろう」と豊富な経験に期待した。