エンゼルス大谷翔平投手(23)が、左投手相手に渡米後初安打を放った。当初予定されていたマリナーズとのナイターを出場回避し、午前中に紅白戦形式の打撃練習に参加。9打席で8打数2安打の結果を残し、今日20日(同21日)はダイヤモンドバックスとのオープン戦にDHで出場する。

 前日の試合後にソーシア監督はオープン戦出場を明言していたが、打席数を確保する狙いもあり、その後に出場試合が変更。報道陣には知らされず、結果的には非公開となった。「普通に試合に出るよりも多く打席に立てたので、そういう意味ではよかったです」。9打席に立った充実感を球団を通じてコメントした。

 “初日”も出た。オープン戦で10打席無安打。13日の紅白戦を含めれば14打席無安打だった左投手との対戦で、変化球を中前に運んだ。打たれたスカッグスはローテ入りが確実。実は前回の紅白戦でも対戦して大谷から3三振を奪っているが「彼を惑わすことはもうできないよ。左投手に対する打席が必要だと思うけど、前回より非常に良かった」と進歩を感じ取った。

 マイナーの投手からも中堅へ二塁打を放ち、8打数2安打、1四球。ソーシア監督は「いいスイングができていたし、タイミングも良かった。ボールをよく見られていて、強く打つこともできた」と評価した。

 投手としては中7日の間隔を空け、24日(同25日)に登板予定。当日は、アリゾナキャンプのチーム最終試合となる。大谷は「準備していきます」。開幕へ、投打で前進を続ける。(米アリゾナ州テンピ=本間翼、斎藤庸裕)