ヤンキース田中将大投手(29)が3日、アストロズ戦で好投するも今季5勝目を逃した。昨季プレーオフ以来の対戦となる世界一アストロズに対し、この日は投手板の立ち位置を変え試合に臨んだ。前回登板で三塁側に位置を変えていたが、この試合では中心に移し、右打者が並ぶ打線を相手に外角にスライダー、内角にツーシームを投げ分けた。

 昨季MVPのアルテューベら3番までの上位打線には1本も安打を許さず、6回までわずか3安打と好投。しかし7回に突然崩れ、連打と死球で無死満塁で降板。その後、同点に追いつかれ白星が消えた。チームは勝ったが、田中は「あの降り方は最悪。ああいうところで走者をためてしまったところが降板の原因にもなったと思う。まだまだ自分の力の足りないところ」と反省した。

 今季の残り試合に出場せず球団の会長付特別補佐に就任すると明かしたマリナーズのイチロー外野手(44)については「さっき知ったのですぐに整理がつかないが、球団のフロントに入ることは功績を残してこられたからこそなので、すごいと思う」と語った。