ドジャース前田健太投手(30)が12日、先発からリリーフに配置転換されることが決まった。15日(日本時間16日)のジャイアンツ戦からブルペンに回ると、ロバーツ監督が発表した。

 前田は先発として今季20試合に登板して7勝7敗だが、5月17日のマーリンズ戦で8回無失点と好投するなど、ローテで最も安定した時期もあった。しかしチームは、抑えジャンセンが不整脈で離脱し救援陣が手薄。前田は、昨年も9月下旬に先発から救援に回り、ポストシーズンでは9試合で防御率0・84と抜群の働きだったため、その実績が買われた。

 ちょうど柳賢振とウッドが故障からローテに復帰することも重なり、同監督は「勝つためにどうするべきか考え決定した」と説明。前田の起用法は「厳しい局面で、1から3イニング」と話した。ジャンセン離脱中は抑えを複数の投手で担わせる考えで、前田もその1人となる見込みだ。

 前田にとって先発を外れることは、直接的な影響がある。先発として25試合以上登板すれば得られる150万ドル(約1億6500万円)など、複数の出来高がつかなくなる。それでもチームのために決定を受け入れた前田に、同監督は「自己犠牲だ」と感謝した。