エンゼルス大谷翔平投手(24)が13日(日本時間14日)、6月に右肘内側側副靱帯(じんたい)を損傷してから初めて座った捕手を相手に投球練習を行った。8月中の復帰登板も見えてきたが「気持ちとしては今すぐ投げたいくらい。その気持ちは変わっていない」と強い意欲を示した。

 7月19日(同20日)にキャッチボールを再開し、遠投、ブルペンでのシャドーピッチング、ブルペン投球と順調に調整の段階を上げてきた。現段階での肘の状態について「ゲームで投げないと、おそらく体の張りだったりも出てこないと思いますし、今の段階では特には感じていない」。ただ、約2カ月間、傾斜のあるマウンドから投げていなかったことで感覚のズレはまだある。「実戦に向けて、ボールの感覚だったりは、もう1回やっていかないといけない」と引き締めた。

 今後は、力を入れたブルペンや実戦想定の投球練習で球数を増やし、復帰へと向かう予定。現時点では打者として試合に出場を続けているが、投げられる喜びについて「投げられないよりも投げられた方がすっきりする。いいリズムになってくると思うので、より野球も楽しめる」。二刀流でプレーできる日も近い。(サンディエゴ=斎藤庸裕)

 

○…大谷はDH制のないナ・リーグ本拠地での試合だったため3試合ぶりにベンチスタート。出番が回ってきたのは2-2の延長10回1死一塁。低めを見極めて四球で出塁し、次打者の二塁打で3-2として三塁まで進むと、フレッチャーのスクイズに好スタートを切って生還。勝負どころで起用され、俊足も生かした。