エンゼルス大谷翔平投手(24)が18日(日本時間19日)、右肘内側側副靱帯(じんたい)損傷後、初の実戦形式の投球練習へ向け、軽めのブルペン入りで調整した。レンジャーズ戦前、約5分間のキャッチボール後、ブルペンで20球、直球を中心にして投球動作の確認を行った。

 右肘故障後、4度目のブルペン投球を終え「軽くなので、そんなに良い悪いはないですし、次回に向けての調整の一環として投げられたのは良かった」と振り返った。

 ソーシア監督によれば、次回は「アリゾナのマイナー施設で、打者を相手に投げる」。21日(同22日)からのダイヤモンドバックス戦へ向け、チームはテキサス州ダラスからアリゾナ州フェニックスへ移動する。大谷も同行し、遠征先でマイナー選手を相手に実戦を想定した投球練習を行う予定だ。具体的な日程については同監督は明かさなかったが、週明けにも、フェニックスから近いテンピの球団マイナー施設で行う見込みだ。

 7月19日(同20日)にキャッチボールを再開してから、約1カ月。順調に調整を続け、実戦想定の投球へとまた段階を上げる。「打者との感覚がちょっと空いているので、そこはまず、どんな感じなのかなというのは、必要かなと思います」と話した。6月6日(同7日)のロイヤルズ戦以来約2カ月半ぶりに、本格的に打者と対する。(ダラス=斎藤庸裕)