カブスで右の上腕と肘の故障のため戦列を離れているダルビッシュ有投手(32)が磁気共鳴画像装置(MRI)検査の結果、今季絶望になったと21日、テオ・エプスタイン編成本部長が電話会見で明らかにした。

 同投手は19日にマイナー戦で約2カ月ぶりに実戦登板した際、右肘に痛みを再発していた。ストレスがかかっているため疲労骨折につながる可能性があり、6週間は投球を控える。レンジャーズ時代の2015年に部分断裂が発覚し、再建手術を受けた靱帯(じんたい)には異常がなかったという。ジョー・マドン監督は敵地デトロイトでのタイガース戦の際に「来年には帰って来ることができればいい」と希望を語った。

 昨オフにドジャースをフリーエージェントになり、今季は6年総額1億2600万ドル(約139億円)の大型契約でカブスに移籍した。開幕から白星に恵まれず5月20日に初勝利を挙げたが、同26日に右上腕三頭筋の腱炎(けんえん)で故障者リストに入り、6月25日のマイナー戦で実戦復帰後に右肘の炎症などが判明していた。

 今季は8試合に登板し1勝3敗、防御率4・95だった。メジャー通算は57勝45敗、防御率3・49。