ヤンキース田中将大投手(29)が、2014年のメジャー1年目以来、5年連続2桁勝利を挙げた。

タイガース戦に先発し、7回7安打1失点1四球6奪三振と力投し、7月31日以来、6試合ぶり、約1カ月ぶりとなる10勝目(5敗)を挙げた。

日本人メジャーの5年連続2桁勝利は、黒田博樹(2010年~14年=ドジャース、ヤンキース)以来、2人目。

また、ヤンキースで新人から5年連続2桁勝利を挙げたのは、アンディ・ペティット以来、2人目。

立ち上がりの1回表、内野安打2本とテキサス安打で、いきなり無死満塁のピンチを迎え、犠飛で1点を先制された。それでも、その後は踏ん張り、追加点を許さなかった。

5回裏には、ヤンキースが2点を奪い、逆転に成功した。

1点リードで迎えた7回表は、無死二、三塁のピンチを迎えたものの、後続を内野ゴロと連続三振に打ち取り、無失点に封じた。

球数は96球。

防御率は、3・83。

試合は、ヤンキースが1点差で逃げ切った。

試合後の田中は、初回無死満塁を最少失点で切り抜けたことについて、「(不運続きだった)前回登板からの続きのような感じで、無死満塁にされて、野球の神様がいきなり試練を与えてくれているなと思った。何か宿題を出された感じで、ちゃんと勉強してきたか、と言われてる気がして、それに対して、しっかり応えることができて良かったと思います」と、笑顔交じりに振り返った。

また、5年連続2桁勝利については、「年を取っているということです」と笑わせたうえで、「1試合1試合、少しでも向上していくようにと思って、いつもやっている。その積み重ねで今まで来られていると思います」と話した。