エンゼルスのアルシアがアスレチックス戦で、メジャーで初めて1試合で捕手と投手を務めて本塁打を放った選手となった。エンゼルスは6人の投手で6回まで18失点。一方的な展開で救援陣の多用を避けるため、7回からは捕手のアルシアが登板した。4安打3失点で2回を投げ終えると9回には本塁打を放ち、メジャー初の快挙を成し遂げた。

アルシアは正捕手の移籍に伴い7月に昇格したマイナー生活12年の苦労人。大谷が投手として約3カ月ぶりに復帰した9月2日のアストロズ戦では捕手を務めている。チームは球団史上ワーストタイとなる18年ぶりの1試合21失点で大敗したとあって「うれしいよ。一生懸命やっているから」と控えめに喜んだ。

4番DHで先発出場していた大谷は、アルシアの登板によってDHが解除され、途中交代となった。1回1死一、二塁で空振り三振に倒れるなど2打数無安打で3試合ぶりのノーヒットだった。(オークランド=斎藤庸裕)